Google検索アルゴリズムのアップデート履歴から分析するSEO
2020/04/25
Google検索エンジンのアルゴリズム履歴
検索エンジンのルール(アルゴリズム)は、Googleが1年に1,2回程度、大きなアップデートしています。
検索エンジンの歴史から流れを読み、長く生き残るコンテンツが書けるよう参考になればと思います。(上位表示はサバイバルです。)
何をするとスパムになって順位を落とされるのか、評価されなくなるのかを分析します。
信ぴょう性の高そうな上位記事をピックアップし、50以上の記事を比較して整合性をチェックしました。
あまり、大昔から遡ると終わりが見えないので、少し省略して2011年のパンダ・アップデートの登場から見てみます。
2011年2月(日本では2012年7月):パンダ
なぜ、パンダなのか?「白黒つけるぜ」ってことらしいです。低品質なコンテンツを大量投入して、サイトのボリュームを増やすブラックハットSEOを駆除するためのアップデートです。12%のクエリに影響を与えました。このパンダは、年々強くなっているらしい。
ところで、コピーコンテンツは排除されるとのことですが、まとめサイト(NEVERなど)は生き残ってますね。あのサイトは、うまく引用タグを使い、その補足で総単語数を稼いでいます。なるほど~
2011年12月:フレッシュネス
新鮮なコンテンツを上位に出すアップデートです。鮮度だけじゃなく、話題性が高いキーワードの新しいコンテンツ提供を強化するアルゴリズム。35%のクエリに影響を与えました。
2012年1月(日本では2014年4月):Search + Your World(SPYW)
Google+のユーザーデータから最適な情報を選定します。フォローしている人が発信した情報や投稿した話題に関連した情報を上位表示する検索結果を提供します。
2012年2月(日本では2014年12月※未公表):ヴェニス
位置情報サービスから現在地周辺の情報を上位表示します。例えば、「水族館」と検索すると、地名を入れてないのに今いる市名を入力したかのような検索結果となります。これにより、場所によってはビックキーワードでも上位表示が可能になりました。
2012年4月:ペンギン
察しの良い方は分かると思いますが、「白黒つけるぜ」ということです。パンダの兄弟のような存在で、パンダが低品質なコンテンツの順位を下げるなら、ペンギンは質の低い被リンクを持ったサイトの順位を下げます。白黒コンビでスパムサイトを葬り去る強力なアルゴリズムです。3.1%のクエリに影響を与えました。
2012年5月:ナレッジ・グラフ
著名人物や有名施設の基本情報を検索結果の右側、または検索結果の直下にカルーセルで表示します。情報源はウィキペディアやGoogleの保有するデータベースとなります。現在は、人の手でデータベース(ウィキペディアなど)を構築していますが、ナレッジ・ヴォールトというアルゴリズムを開発中で、ロボットが情報を自動収集するようになるそうです。攻殻機動隊の世界だ。
2012年11月:完全一致ドメイン(Exact Match Domain)
例えば、自動車購入サイト「Automobile purchase site」をそのまま、automobilepurchasesite.comというドメインにした場合、評価の下がるアルゴリズムです。日本語ドメインもありますが、文字コードの問題で使いにくいのもあり、イマイチ広がりを見せないので、日本で導入されるかどうかは微妙なところです。
2013年8月:ハミングバード
ハミングバードは、アップデートの中でも、かなり大規模なアルゴリズム改革となりました。90%のクエリに影響を与えたと言われています。最大の特徴は、「会話型検索」です。スマホの音声入力で「一番近くのコンビニ」と喋ると、「○km圏内のコンビニを検索しました」と返してくれて、地図を表示します。まだ、日本語では会話できるほど性能は良くありませんが、Siriと切磋琢磨して便利になると良いですね。
2014年2月:トップヘビー
過剰に広告を掲載する見にくいサイトをレイアウトから分析して、順位を下げるアルゴリズム。
2014年5月:パンダ4.0
パンダの再来。低品質なコンテンツの順位を下げます。凶暴です。
2014年5月:ペイデイローン
ギャンブル系キーワード、アダルト系キーワード、金融系キーワードなどは利益に直結しやすい為、ブラックハットSEOが横行します。そのようなキーワードは取締りを強化しますというアルゴリズム。
2014年8月:HTTPS/SSLの評価
SSL暗号化されているサイトを評価します。指標の1つに過ぎず、現時点では大きな要因にはならないようです。
2014年10月:ペンギン3.0
実は、6回目のアップデート。リンク系のスパムを持つサイトの順位を落とし、検索順位をリフレッシュしました。
2014年10月:パイレーツ
著作権侵害を行っているサイトの順位を下げます。Googleの著作権侵害専用フォームへ申立があった場合、施行されます。
2015年4月:モバイルフレンドリー
スマホの画面サイズに最適化されているかチェックするアルゴリズム。Googleは、レスポンシブWEBデザインを推奨しています。スマホとPCをサブドメイン、またはディレクトリで振り分ける表示方法もありますが非推奨です。
2015年4月:ドアウェイ
検索結果を複数のページで占領して、そのページ全てが同じサイトへと移動させる誘導ページを排除するアルゴリズム。
2015年5月:クオリティ
コンテンツの品質の評価方法に変更。全体的なアルゴリズムの調整のようです。
まとめ
過去に行われた大規模なアップデートを紹介ましたが、細かなものを含めると年間500回以上と言われています。
Googleからのアップデートは基本的に公表されません。後出しじゃんけんになることも多いので事前準備は不可能です。
アップデートの順を追っていくと、コンテンツの質とリンクの質・話題性と鮮度・広告の過剰表示・SSL暗号化・著作権侵害・モバイル対応・誘導ページの排除ですね。
引用する際は、コピーコンテンツとならないよう引用タグを正しく使って、回避しましょう。有益な情報への発リンクも評価対象なので良いことです。
参考にさせて頂いた記事(一部)
Googleアルゴリズム歴史 –
Growth SeedGoogle、華麗なるアルゴリズムアップデートの歴史 –
HivelocityGoogleのモバイフレンドリー・アルゴリズム更新はパンダアップデートやペンギンアップデートよりも影響が大きいらしい –
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