エックスサーバーにCS-Cartスタンダード版 v4をインストールしてみた【導入手順】
2020/04/25
CS-Cartをエックスサーバーにインストールしてみた
公式:エックスサーバー
エックスサーバーの設定を飛ばして、CS-Cartの無料ダウンロードから見る↓
エックスサーバー導入したら、最初にやっておきたい設定
mod_pagespeed設定
【ONにする】をクリックするだけで完了。
mod_pagespeedについて
ファイルを圧縮してデータ転送量を削減する、同種のファイルを一まとめにして無駄な通信を削減するなどの最適化処理を実施します。
引用元:エックスサーバー
ちなみに、mod_pagespeedを使用するとサーバー側の処理が増える為、処理性能が低いレンタルサーバーの場合、逆に遅くなる場合もあるみたいです。
エックスサーバーは高性能CPU(Xeon E5-2640 v4( 2.40GHz ) x 2)なので、表示速度が早くなります。
PHP Ver.切替
PHP7.1.xへ変更。
PHP7について
PHP7は、全体的に処理速度が改善された上に、下位互換をなるべく保つように開発されているようです。
Wordpressの場合、トップページへのアクセスでの測定で、PHP7の方が約3倍速いという速度を叩きだしました!
引用元:PHP7って本当に速いの?
PHP高速化設定(FastCGI化)
5.5.x以降はFastCGI、キャッシュモジュールOPcacheともに標準でONになっています。
FastCGIについて
初回実行したプロセスを一定時間サーバー内に保持し起動しておくことで、次回のプロセスの起動と終了を省略し、プロセスの高速化とCPUへの負荷を軽減させ、処理能力を上げる。
OPcacheについて
PHPの初回実行した内容を最適化した状態でキャッシュし、次回に再利用することでPHP実行時のCPU負荷を軽減・PHPの大幅な高速化を可能にする。
FTPアカウント設定
タブを開きます。
FTPソフトへFTPサーバー(ホスト)名、ユーザー名(アカウント名)、パスワードを入力し接続します。
SSL設定
タブを開きます。
「CSR情報(SSL証明書申請情報)を入力する」は必須ではないので、チェックしなくてもいい。
【独自SSL設定の追加する(確定)】をクリック。
SSL化(https)が反映されるまで、最大で1時間ほどかかるという事なので待ちましょう。
常時SSL化(https://)のメリットとデメリット
まずは、常時SSL化について探ってみます。
要点: 常時 SSL 化のメリットは盗聴やパケット改竄をサイト全体で防止したり、なりすましの防止。常時 SSL にしたらすべて安心というわけではないが、正しく導入すればメリットは大きく、Web サイト全体の信頼性や安全性を向上させることが可能。また、SEO 的なメリットも少しだけ期待できそう。
情報源: 5分でわかる正しい Web サイト常時 SSL 化のための基礎知識 | WWW WATCH
常時SSLを導入すると、ウェブサイトの送受信情報を暗号化します。安全と信頼性の向上が見込めるようです。
常時 SSL 化のデメリットも考えてみます。 まず、暗号化通信は多少サーバ、クライアント双方に負荷をかけます。昔は SSL で暗号化するとサイトの表示が遅くなるなんて言われましたが、今どきそれで目に見えてパフォーマンスが落ちるような環境はないと思ってよいと思いますし、逆に SPDY や HTTP/2 (over TLS)が使用できる環境であればパフォーマンスが向上する可能性もあります。
情報源: 常時 SSL 化による Web サイト表示速度向上の可能性について | WWW WATCH
暗号化することで、ひと手間かかり若干レスポンスが低下するようです。
グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。
情報源: Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します
現在、Google検索エンジンのアルゴリズムへの影響は、クエリ1% 未満だということですが、「長い期間をかけて強化」とGoogle公式が言っているので、今後アルゴリズムへの比重が大きくなる可能性も大いにあると思います。
無料でSSL化できるレンタルサーバーも増え敷居が下がったことで、多くのウェブサイトがちゃっかりhttps://へ変更しています。
アフィリエイト広告タグを配置しているウェブサイトはどうでしょうか?
WebサイトをHTTPS化する場合、読み込む外部ファイルは全てHTTPS化(SSL対応)している必要があります。その為、この度A8.netでは、アフィリエイト広告タグもSSL化の対応をさせていただきました。
情報源: A8.netのアフィリエイト広告タグがSSL化しました。
A8.net では、すでにSSL対応済みのようです。
WebサイトをHTTPS化する場合、読み込む外部ファイルは全てHTTPS化している必要があります。
読み込む外部ファイルに http:// が紛れ込んでいると、以下のように「この接続は安全ではありません」と注意マークが出て、ユーザーの不安を掻き立てる状態になってしまいます。外部ファイルには気をつけましょう。
WordPressのプラグイン『SNS Count Cache』を使う事で、httpの時のシェア数とhttpsにした時のシェア数の合計を表示できる
情報源: SNS Count Cacheを使うとhttps化してリセットされたSNSカウント数を復活させられる!? | ブログマーケッターJUNICHI
https://へ移行すると、SNSシェアボタンのカウントがリセットされます。プラグイン【SNS Count Cache】を利用すると、過去記事のSNSカウント数を取り込むことができるようです。ただ、cronが使用できるレンタルサーバーじゃないと、動作しないようなのでWPXでは取り込めませんでした。
CS-Cartを無料ダウンロード
公式:http://cs-cart.jp
にてcs-cartのECパッケージを無料ダウンロードします。
無料ダウンロードをクリック。
メールアドレスを入力すると、ダウンロードが始まります。
参考:CS-Cartスタンダード版 4.3.x オンラインマニュアル
無料ダウンロードの現行バージョンはCS-Cart v4.3.10-jp-1で、
「フリーモードは廃止」、30日間無料で試用いただける「トライアルモード」のみ利用可能です。
導入を検討するなら30日間でシステムや機能を確認して動作検証する必要があります。
参考:CS-Cart v4.3.10-jp-1 リリースしました!
ダウンロードしたCS-Cart.zipを解凍し、アップロード
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、「cscart_v4.x.xx_JP_x_patched_2017xxxx」フォルダの中にある
- appフォルダ
- designフォルダ
- imagesフォルダ
- installフォルダ
- jp_extrasフォルダ
- jsフォルダ
- upgradesフォルダ
- varフォルダ
- .htaccessファイル
- admin.phpファイル
- api.phpファイル
- changelog.txtファイル
- config.local.phpファイル
- config.phpファイル
- copyright.txtファイル
- index.phpファイル
- init.phpファイル
- install.htmlファイル
- robots.txtファイル
- store_closed.htmlファイル
をインストールしたいドメイン直下、またはディレクトリにFTPソフトでアップロードします。
ディレクトリの場合は、任意の名称でフォルダを作成し、その中にcs-cartパッケージをアップロードします。
パーミッション(アクセス権限)を変更
Dreamweaverでは、1つ1つのパーミッションは変更できるが、フォルダ内にある全ファイルのパーミッション一括変更は出来ない。
FTPソフトのFileZillaやWinSCPなどを使います。
- appフォルダ
- designフォルダ → フォルダと属するファイルすべてのパーミッションを777へ変更
- imagesフォルダ → フォルダと属するファイルすべてのパーミッションを777へ変更
- installフォルダ
- jp_extrasフォルダ
- jsフォルダ
- upgradesフォルダ
- varフォルダ → フォルダと属するファイルすべてのパーミッションを777へ変更
- .htaccessファイル
- admin.phpファイル
- api.phpファイル
- changelog.txtファイル
- config.local.phpファイル → ファイルのパーミッションを666へ変更
- config.phpファイル
- copyright.txtファイル
- index.phpファイル
- init.phpファイル
- install.htmlファイル
- robots.txtファイル
- store_closed.htmlファイル
今回は、FileZillaで、パーミッションの変更を行っていきます。
変更したいファイルを右クリックし、ファイルのパーミッション(F)…を選択。
数値を666に変更しOK。
変更したいフォルダを右クリックし、ファイルの属性(F)…を選択。
数値を777に変更。
一括変更したい場合には、「サブディレクトリの中の再帰(U)」にチェックを入れ、「すべてのファイルとディレクトリに適用(P)」を選択しOK。
エックスサーバーでは.htaccessのOptionsに対して一部制限がかかっている。
念のため、.htaccessファイル内の48行目あたりにある
Options -MultiViews
をコメントアウトして
# Options -MultiViews
にした。
コメントアウトしなくてもインストールに関しては問題なかった。
エックスサーバーでMySQLデータベースの作成
CS-Cartの動作に必要な環境
MySQL version 4.1以上
情報源:CS-CARTの動作環境
CS-Cartで使用するデータベースの作成とアクセス権を持つユーザーの作成を行います。
サーバーパネルのMySQL設定を開く。
のタブを開く。
MySQLデータベース名を入力し、MySQLの追加。
のタブを開く。
MySQLユーザIDは、MySQLデータベース名と同じに揃えておくと分かりやすい。セキュリティ上のことを考えると、変えたほうが良いんですが…
のタブを開く。
CS-Cart用に作成したデータベースの「アクセス権未所有ユーザ」から、同じく先ほど作成したMySQLユーザーを選択し、「追加」。
MySQL一覧のMySQLx.x情報でMySQLサーバーホスト(MySQLx.x ホスト名)を確認。
CS-Cartのインストールウィザードで入力が必要なデータベース情報
- MySQLx.x ホスト名
- MySQLデータベース名
- MySQLユーザー名
- MySQLパスワード
インストールウィザードの手順
ブラウザでCS-CartをインストールしたURL(ドメイン直下、またはディレクトリ)にアクセスします。
ユーザー閲覧用Webブラウザ
- Internet Explorer 9以上
- Mozilla Firefox の最新バージョン
- Apple Safari の最新バージョン
- Google Chrome の最新バージョン
情報源:CS-CARTの動作環境
[インストール]をクリック。
すると、エラーページが表示されてしまった。
http://ドメイン名.comでは現在このリクエストを処理できません。
HTTP ERROR 500
CS-Cartの動作に必要な環境
PHP version 5.4~7.0
情報源:CS-CARTの動作環境
CS-CART v4.3.10-jp-1ではPHP7.1.4に対応していようなので、
PHPバージョンをPHP7.1.4 → PHP7.0.18へ変更したら、
無事インストールウィザードが動作しました。
ライセンス規約
「CS-Cartライセンス規約に同意します」にチェックを入れ、「次へ」。
CS-Cartのインストール
サーバー設定
見出し「エックスサーバーでMySQLデータベースの作成」で作成したMySQLデータベース、MySQLユーザーの
- MySQLx.x ホスト名
- MySQLデータベース名
- MySQLユーザー名
- MySQLパスワード
を入力します。
管理者設定
ログインページで入力するメールアドレスとパスワードを設定します。
「デモ用データのインストール」は、仮の商品データが用意されるので見本や完成レイアウトの確認がしたい場合にはチェックを入れます。
ライセンスモード
ライセンスモードを指定します。
今回は、動作検証なので「トライアル」を選択。
無料ダウンロードの現行バージョンはCS-Cart v4.3.10-jp-1で、
「フリーモードは廃止」、30日間無料で試用いただける「トライアルモード」のみ利用可能です。
導入を検討するなら30日間でシステムや機能を確認して動作検証する必要があります。
参考:CS-Cart v4.3.10-jp-1 リリースしました!
「フル」は、
CS-Cartスタンダード版ライセンス | 99,800 円(税込) |
---|
を購入します。
初期設定ウィザードの手順
引き続いて、設定ウィザードを起動を行えます。
閉じても、CS-Cart管理画面の上部青色バーにある
からいつでも開始できます。
SSLを適用させる箇所を選べるのですが、
「管理画面においてSSLを使用」にチェックを入れて、管理画面がSSL化した状態で、
アドオン「Google Analytics」「Googleエクスポート」「Googleサイトマップ」の基本設定をクリックすると、ログアウトしてログインページへ飛ばされてしまいます。
この便利なGoogle系のアドオンが使えないのは痛いので、サーバーや設定環境にもよると思うのですが「管理画面においてSSLを使用」は無効にしておいた方が無難。
「WYSIWYGエディタ」は、コンテンツ文章を書く為のエディタです。
どれもHTMLとビジュアルに切り替えが出来ます。
- CKEditor: MakeShopでも使われているエディタ。設定項目ボタンも多く、最も初心者・クライアント向け。
- Redactor: 一番シンプルでスタイリッシュなエディタ。日本語表示もされるので使いやすい。
- TinyMCE: WordPressでは馴染みのTinyMCE。英語が多いので初心者・クライアント向けでない。
CKEditorが分かりやすくてオススメです。
「拡大表示に使用するライブラリ」は、
があり、オススメはシンプルなMagnific Popup。
会社概要とメールアドレスの割り当て(顧客担当部署、ショップ管理者、注文担当部署)を入力。
「新規登録されたアカウントは管理者によるアクティベーションが必要」とは新規アカウント登録時に管理者承認でアカウントが有効化されます。
BtoB(企業間取引)を行いたいショップ以外は無効で良い。
購入者の手を煩わせない為にも、ゲスト購入やクイック登録は有効にします。
人気のアドオンを一括でインストールできます。必要になりそうな機能は有効化しておきましょう。
管理画面へアクセスするファイル名を変更
最後にセキュリティ対策の為、管理画面へのアクセスファイル名を変更します。
初期設定ではadmin.phpになっています。
- FTPソフトで接続しサーバー上のCS-Cartインストールディレクトリ直下にある「admin.php」のファイル名を「任意の名称.php」に変更します。
-
FTPソフトで接続しサーバー上のCS-Cartインストールディレクトリ直下にある「config.local.php」(ここ注意!ローカルじゃなくてサーバー上)をローカルにGET(ダウンロード)して上書き保存します。
ローカルの「config.local.php」にはインストールウィザードで入力したデータベース情報が書き込まれていないので、ローカルにある「config.local.php」をPUT(アップロード)してしまうと、管理画面にアクセスできなくなってしまい、のページが表示されるようになってしまいます。
この場合は、インストールが完了した時点で/install/フォルダはサーバー上から自動削除されているので、install/フォルダをアップロードし、もう一度「インストールウィザードの手順」から開始します。「指定したデータベースにはすでにデータが存在します。上書きしますか?」にチェックを入れて、再度インストールします。
$config['admin_index'] = 'admin.php';
を
$config['admin_index'] = '任意の名称.php';
に変更保存し、PUT(アップロード)します。
-
http://ドメイン名.com/CS-Cartインストールディレクトリ/任意の名称.phpへアクセスすると、ログインページが表示されます。
公式:エックスサーバー
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