無料ネットショップSPIKE、ペライチ、BASEを徹底比較!決済手数料や機能、SEOを検証
2020/04/25
無料ネットショップ専用のクレジットカード決済を比較
初期費用が無料で、簡単にネットショップを始めることが出来るECパッケージ。
その中でも人気の高いSPIKE、ペライチ、BASEを比較してみます。
決済手数料や費用、機能を確認
※SPIKEはフリープランの場合。
項目 | ペライチ | SPIKE | BASE |
---|---|---|---|
VIZA | ◯ | ◯ | ◯ |
MasterCard | ◯ | – | ◯ |
JCB | – | – | – |
AmericanExpress | – | – | ◯ |
Diners Club | – | – | – |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 500円 | 0円 | 0円 |
決済手数料 | 3.5% | 月10万円まで無料 超過分は3.9%+30円(税別) |
3.6%+40円 |
振込手数料 | 350円(税込) | 500円 | 2万円以上:250円 / 2万円未満:750円 |
返金手数料 | 0円 | 250円 | 0円 |
チャージバック手数料 | 不可 | 1,500円 | 不可 |
決済の上位プラン | なし | ビジネスプレミアム | なし |
他の決済方法 | コンビニ決済/3.5% 購入者負担分~3,000円:200円 3,000~10,000円:300円 10,000円~:500円 |
コンビニ・Pay-easy決済/2.95%+30円(税別) 後払い.com for SPIKE(追加可能)/3.6%(非課税) |
銀行振込/3.6%+40円 コンビニ決済・Pay-easy/3.6%+40円 後払い/6% |
独自ドメイン | 有料プラン | 不可 | 無料 |
公開ページ数 | 1 | 無制限 | 無制限 |
購入ボタン形式 | 価格設定した購入ボタンを手動で挿入 | 登録商品ページごと価格に応じて購入ボタンを配置or 購入ボタンの埋め込みコード |
登録商品ページごと価格に応じて購入ボタンを配置 |
評価 | C | B | A |
ペライチ
国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドには、VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの5種類があり、中でもVISAとMastercardのシェアは世界的に多く、日本においては日本唯一の国際カードブランドであるJCBのシェアも大きい。
クレジットカード国際ブランドは、世界2大シェアであるVIZAとMasterCardに対応している。
クレジット決済手数料
お客様から支払いを受けた時に発生する受け取り手数料です。参考:Paypalのクレジット決済手数料が3.6%+40円。
比較対象の中では3.5%と一番安い。ただ、SPIKEは月10万までは無料なので、月の売り上げが少額の場合にはSPIKEに負ける。
月額費用
月額固定でかかる費用。
毎月500円の固定費が発生し、比較対象の中では唯一無料ではない。
振込手数料
お客様から入金された商品代金を引き出すために、自分の口座へ振り込むときの手数料。
350円(税込)と安い。BASEの2万以上の振込の場合のみ250円で負ける。
決済の上位プラン
上位プランがない為、決済方法を増やすことが出来ない。
他の決済方法
コンビニ決済のみある。対応するコンビニは、ローソン・ファミリーマート。他は近日対応予定(・ミニストップ・サークルK・サンクス・デイリーヤマザキ・セイコーマート・スリーエフ)
独自ドメイン
標準ドメインは「https://peraichi.com/landing_pages/view/小文字アルファベットと数字」のディレクトリ形式。プレミアムプランのみ、独自ドメインを設定可能。
独自ドメインを設定しても、公開ページ数の上限は5ページ。少なすぎやしないかい?
公開ページ数
1ページでSEO対策を行うには、上級者でも難しいと思います。1ページで複数のミドルキーワードやビックキーワードで検索上位表示させることは困難を極める。別ドメインでサイトを構築し、しっかりとSEO対策を行った複数のページを作りこんでPV数を稼ぎ、ぺライチのページへ誘導するテクニックが必要だ。
でないと、漬物石のようなネットショップになることは間違いない。
購入ボタン形式
ぺライチのページ内でのみ購入ボタンを挿入できる。
SPIKE フリープラン
国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドには、VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの5種類があり、中でもVISAとMastercardのシェアは世界的に多く、日本においては日本唯一の国際カードブランドであるJCBのシェアも大きい。
クレジットカード国際ブランドは、VIZAのみに対応している。1つではユーザビリティが悪く、かご落ち率が高まる。
ビジネスプレミアムに変更すると、月額3,000円でMasterCardを追加、月額+5,000円(計8,000円)でJCB、AMEX、Dinersブランドを追加できるが、決済手数料の「月10万までは無料」が無くなるというジレンマがある。
クレジット決済手数料
お客様から支払いを受けた時に発生する受け取り手数料です。参考:Paypalのクレジット決済手数料が3.6%+40円。
フリープランの場合、クレジット決済手数料が「月10万までは無料」という驚異の価格設定。超過分は3.9%+30円(税別)。国際ブランドがVIZAにしか対応していないことに目をつぶれば、ネットショップ開業時にはランニングコストを抑えられて良い。
月額費用
月額固定でかかる費用。
無料。
振込手数料
お客様から入金された商品代金を引き出すために、自分の口座へ振り込むときの手数料。
比較対象の中では500円(税込)と高い。頻繁に引き出さず、まとまった額で振り込むという節約が必要になる。
決済の上位プラン
ビジネスプレミアムがある。
VIZA/MasterCardの決済手数料が2.55%〜+10円〜とフリープランより安くなりそうだが、審査によって決まるため価格が明瞭ではない。
他の決済方法
コンビニ・Pay-easy決済/2.95%+30円(税別)、後払い.com for SPIKE(追加可能)/3.6%(非課税)と両方とも低価格で評価が高い。
独自ドメイン
独自ドメインは設定できない。標準ドメインは「https://spike.cc/shop/ユーザー名」のディレクトリ形式。
公開ページ数
無制限。
購入ボタン形式
SPIKEドメイン内の商品ページごとに価格に応じて購入ボタンを表示。他に、登録商品ごとの購入ボタンの埋め込みコードを貼り付けることもできる。(埋め込みコードで他ドメインにもSPIKE決済を導入できる。)
BASE
国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドには、VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの5種類があり、中でもVISAとMastercardのシェアは世界的に多く、日本においては日本唯一の国際カードブランドであるJCBのシェアも大きい。
クレジットカード国際ブランドは、VIZA・Mastarcard・AmericanExpressに対応しており一番多い。あと、追加料金でもいいのでJCBがあると良いですね。
クレジット決済手数料
お客様から支払いを受けた時に発生する受け取り手数料です。参考:Paypalのクレジット決済手数料が3.6%+40円。
クレジット決済手数料は3.6%+40円でPaypalと同じ。クレジット決済代行の全体から比較すると低価格と言える。
月額費用
月額固定でかかる費用。
無料。
振込手数料
お客様から入金された商品代金を引き出すために、自分の口座へ振り込むときの手数料。
2万円未満で振り込む場合には750円と高いが、2万円以上になると250円と一番安い。まとまった額で振り込む必要がある。
決済の上位プラン
上位プランがない為、決済方法を増やすことが出来ないが、決済方法が4種類と豊富なので十分。
他の決済方法
銀行振込/3.6%+40円、コンビニ決済・Pay-easy/3.6%+40円、後払い/6%と全体的に比較対象より高い。
独自ドメイン
標準ドメインは「https://任意文字列.base.ec」のサブドメイン形式。無料で独自ドメインが設定できる。
公開ページ数
無制限。
購入ボタン形式
BASEドメイン内の商品ページごとに価格に応じて購入ボタンを表示。
どれがいい?
SPIKE、ペライチ、BASEにはそれぞれメリットとデメリットがある。
さらに、paypalも含めてどれがいいか考えてみます。
スタートアップで商品販売数が少なく(10万以下)、手数料も払いたくないという場合、SPIKEが最適です。クレジット国際ブランドはVIZAのみだが、一応クレジット決済に対応できる。
1ページのランディングページを作成し、その中で購入ボタンを付けたい、つまり商品の説明や紹介文がメインでオマケとして決済機能を付けるという場合、ペライチがいい。決済手数料も安い。
BASEは、無料ネットショップの中で最も対応できるクレジット国際ブランドが多く、決済方法も多彩。その分、他と比べると少し決済手数料が高い。
APP(無料や有料のものがある)で機能を追加できる点も良い。販売数が増えてきた時に、ユーザーが行いたい決済方法がなくてカゴ落ちし、みすみす顧客を逃すのは非常に勿体無いので、ある程度決済方法が揃っているBASEがオススメです。
※カゴ落ちとは、ショッピングカートに商品を入れたのに、決済は行わないこと。
paypalには、ペライチのような購入ボタンの機能があり、どのサイトでも配置可能です。
対応できるクレジット国際ブランドは、VISA、Master Card、AMERICAN EXPRESS、JCBと主要ブランドを抑えており、特にJCBに対応しているのは大きい。
Paypalのクレジット決済手数料は3.6%+40円でBASEと同じ。
ただ、購入者がPayalでクレジットカード決済を行う際には、Paypalアカウントを作成する必要があり、一手間を要します。
また、コンビニ決済には対応できない。
無料ネットショップのSEOについて
それぞれネットショップドメインのサブドメインやディレクトリに自分のショップページを公開します。
ネットショップドメインなので、通販やネットショップ、販売、などの通販サイト関連キーワードではSEOで有利かと思われます。
なぜなら、他の公開されているショップページでもそのようなワードが使われているので、ドメイン自体がネットショップコンテンツとして検索キーワードにみなされているからです。
しかし、扱う商品はそれぞれのショップで違いバラバラです。インテリア雑貨だったり、食品だったりと統一性がなくキーワードとしては薄まるのでプラス面とマイナス面があります。
また、自身の公開したショップページには必ずSPIKE、ペライチ、BASEなどのロゴが入り、そのロゴには無料ネットショップトップページへのリンクが貼られています。nofollowなしで。
つまり、SEO効果が吸い取られているということだ。
また、ある程度コンテンツが増えてから、機能や決済方法が足りなくて別の有料ECパッケージ移動したくなっても、ネットショップによってURLのパーマリンク構造が違うのでSEOの評価を引き継ぐにも難しく、積み上げた実績が1からスタートになってしまうこともあります。
無料ネットショップの使い方を覚えてもネットショップごとに管理画面インターフェースや機能も違うので、経験もあまり生きてきません。
長い目で見て、販売ボリュームを増やしていきたいと思われる方は、多少のランニングコストは覚悟して、有料のネットショップ(MakeShopなど)から始めた方がSEOやノウハウを貯めていけるので良いかと思います。